春の観劇にっき。

ここのところお手頃価格で面白そうな演劇が立て続けにあったので、全部で4舞台、観に行ってきました。

ヨーロッパ企画第28回公演「曲がれ!スプーン」
何処かに貼ってあったポスターで知ったんだけど、この舞台は長澤まさみ主演で映画化もされていた。あと映画「サマータイムマシーン・ブルース」も元はこの劇団の舞台であるということを今知った。
役者もうまいし話もうまかったけど、仕事終わりで集中力が切れかけてたのと、終わった直後に隣の女が「なんか全然笑えなかったんだけどー」とか言ってるのを聞いてしまって、印象が薄まってしまった。

演劇集団キャラメルボックス「ミス・ダンディライオン/南十字星駅で」
ちょっと前に「容疑者Xの献身」の舞台版をやった劇団。僕が演劇に興味を持ち始めた頃に知った懐かしい劇団。名鉄ホールの演劇は高いんだけど、今回はどちらか片方なら4000円で観れるということで、最初は「南十字星駅で」だけを観に行ったんだけど、なんと半券を持っていけば当日券を半額で買えるという初日特典があったので、千秋楽の「ミス・ダンディライオン」を観に行った。1時間の公演だったので、もうちょっと間があってもいいかなという感じはしなくもない。なので、今度は多少高くても2時間の公演を是非見に行きたいと思った。

MONO公式ホームページ「赤い薬」
前にいる客でほとんど舞台が見えないという最悪の席だった。前の席の人も同条件なので、頭をしょっちゅう動かされて、全然入り込めない。そんなわけで、ちょっと飛んでる話で飛んでる演技をだいぶ冷めた目で観る羽目に。過大な演技で無理矢理笑いをもぎ取るなーとか思ってた。隣のおばあちゃんが条件は僕と似たような環境にも関わらずよく笑ってたので、それでちょっと持ち直せた。喜劇なんだけど、最後はちょっと悲しい感じで終わるストーリーは好きだ。

今回、特にコメディー色の強いのが2本あったことと、興醒め女の発言があったこととで、演劇の笑いってテレビの笑いとは何か違うよなーとしみじみ思った。テレビの笑いで笑う層と、演劇の笑いで笑う層は、きっと違うと思う。端的にはメインカルチャーとサブカルチャーの違いなんだろうか。お笑い芸人のお約束を知らないとテレビを楽しめないように、演劇の笑い方を知ってないと演劇は楽しめないのかもしれない。演劇の笑い方って、僕が勝手にそう思ってるだけだけど、笑いに寛容になって、敷居を下げて、ちょっと触れたらすぐ笑えるように心を開いておくことだと思う。そうすれば大概楽しめる。

・・・あれ、でもそれはテレビも同じだな。レッドカーペットとか何が面白いのって思ってると全然面白くないけど、たぶん観覧に来てるお客さんは笑おうって心持ちだからあんなにけらけら笑えるんだろうな。ようは評論家っぽく観なければテレビも演劇も同じように笑えるわけだ。

・・・でもなんかやっぱり違う感じがするんだよなー。劇団新感線にしたって、古田新太の「うんこ出ちゃった!」という台詞で笑いを取ろうとしてくるのを観て、え、演劇の笑いってこういうものなの・・・ってちょっと引いた時はあったなー。実家で録画のパルコ劇場のR2C2を観てて、阿部サダヲの「クリトリス!」って台詞が部屋に響いた時は、もう笑うしかなかったけど・・・。

コメント

  1. Kotake より:

    クリはマズイ。
    トリノブはOBオケ出ないの?

タイトルとURLをコピーしました