せっかく新潟に来たのでタレルの光の館に泊まってきた。

大学の親友の結婚式が新潟であったので、ゴールデンウィーク明けの週末、「連休中しっかり休んで、また休みかね!」という社員さんのジト目を背に、片道6時間かけて新潟に行ってきた。

今思えば始発で新潟に向かえばたぶん間に合ったんだけど、予定を考えていた時は前泊しないと難しいなとか思ってたら、一緒に披露宴から出る友達から「せっかくだからタレルの館に泊まらない?」とメールが来たので、まんまとその案に乗っかることに。土曜はすっかり予約で埋まっていたけど、金曜だったのとまだ涼しい季節だったお陰か予約ができた。

東京駅で友達と合流して、越後湯沢駅からレンタカーで光の館へ。途中で寄った道の駅に色んな山菜がいっぱいあったので、アク抜きのそんなに要らないヤツを選んで、館でお浸しを作ることにした。

夕方、光の館に到着。日没時刻から自動調光によるプログラムが始まるそうなので、それまでにお酒の買い出しに行った。近くのスーパーで聞き慣れない名前の菜っ葉とか、雑にパッケージングされた生ホタルイカとかを物珍しげに見て回ってたら結構ギリギリになってしまい、バタバタと屋根の開く部屋へ。一緒に宿泊する他の予約者エレオノとも慌ただしく自己紹介しあう。

寝転んでぼーっと切り取られた空を眺めていると、だんだん空は暗くなり、だんだん部屋の明かりは強くなり、そのコントラストが面白い。空がすっかり暗くなると、遠近感が無くなって、穴が開いているはずなのに黒い幕のように見えたり、その幕がなんだか大きくなったようにも見えたり。そんなことを喋りながら眺めてたけど、タレルは瞑想するって言ってたし、黙って観察するのがたぶん正解だったんだろう。

晩ご飯は近所の仕出し屋さんが持ってきてくれるというのを予約しておいた。せっかくなのでエレオノと一緒にごはんを食べる。日本に来て4年目の子供達にフランス語を教えているそうな。我々の英語はかなり単語の羅列でアバウトだけど、エレオノが忍耐強くて賢い人だったのでどうにかコミュニケーションが取れた。ビール飲みながらすごい頭使った。

そしてお風呂だ。水面に仕込まれたライトが、水面が揺れるとゆらゆら明るくなって面白いので、調子に乗ってザブザブ湯船を揺らしていたら、洗い場と入口の間はフラットなので、どんどんお湯が通路へ浸水していた。ヤバかった。

お風呂入る前に仕込んでおけば良かったねと話ながら、道の駅で買った山菜を道の駅でかったあごの白だしでおひたしにして、さあ2次会を始めようと思ったら、この時点でもう日付が変わっていた。日の出の時刻にも夜明けのプログラムがあったんだけど、日の出は3時半とかだったので、すっかり諦めて眠りに就いた。

光の館は旅館ではなく公共の宿泊施設なのと、タレルは3家族が交流しながら泊まることを想定したこともあってか、部屋割りとか、お風呂の順番とかは、一緒に泊まる人と話し合って決めてね、ということだった。コテージのように大人数で貸し切りを狙うのも楽しいけど、タレルへの関心という共通項で集まった他人同士、わいわいやるのも面白いと思う。ただ、タレルの空間で静かな時間を過ごしたい人と、空を見上げながらわいわい酒飲みたい人が集まってしまうと、楽しめない人も出てくるのかなと思ったりするので、予めその辺のコンセンサスを自己紹介の時に取った方がいいのかもと思う。でもほら、今回はまずコミュニケーションそのもののハードルが高かったし・・・。

東京からなら新感線とレンタカーで2時間くらいで行けるところなので、ゆったりした時間を過ごしに行かれたらいいと思います。片道6時間は辛いので、僕は熊本や直島に行こうと思います。