金融危機おぼえがき。

 昨日の朝まで生テレビのテーマが世界金融危機だった。政策の話はあんまし興味が無かったから途中で寝ちゃったけど、金融危機が起きた流れなんかは結構わかりやすくて、断片的になるほどなーと思ったことがあった。覚えてる限りのことを他で読んだことと絡めながらまとめてみる。時間があれば一連の流れがわかるよう再編纂したい。


□投資銀行・商業銀行・証券会社の違い。
 投資銀行は投資家からお金を集めて、あらゆる手を使って元手を増やすことを目的とした会社。その分リスクは高くて、そのリスクは投資家持ち。それに対して商業銀行はお客の預金を主に企業に貸して利息で収入を得る。投資銀行に比べるとリスクも低いし、そのリスクは銀行持ち。証券会社は文字通り証券の売買を仲介するのが仕事。仲介するだけなのでリスクは当事者持ち。投資銀行と違うのは、お金を扱うか証券を扱うか、ということだと思う。
(参考)投資銀行とは何だったのか – よそ行きの妄想

□投資銀行や金融市場の意義
 将来のために今お金を貯めている人からお金を借りて、今お金が欲しい人へ貸し出す仕組みが金融。誰もお金を貸してくれなければ新しいビジネスは始まらない。今日の様々なビジネスの成功は金融市場によってお金を借りてこれたからで、そこでお金を貸しましょうとリスクを背負ってくれたのが投資銀行。
(参考)そもそも、なんのために金融市場ってあるわけ?なんか私の役にたってるの? – eliyaの日記
(参考)こんな時に株買うバカって何なんでしょうね – アンカテ

□投資銀行の失敗
 投資銀行は何でもかんでも証券化して売りまくってお金を集めた。そして信用創造レバレッジによって、集めた自己資本の何十倍ものお金を動かすことができた。ただ、失敗に弱い。

・ガンの素:CDO
 色んな債権を混ぜて作った金融商品。ミンチと例えられていた。ミンチはミートホープみたいに、色々混ざるとかえって美味しくなったりする。例えその中にサブプライムみたいな劇薬が混ざっていても。で、モリモリ食べてた人がみんな食中毒。
(参考)Collateralized Debt Obligation – Wikipedia
 これ、混ぜると格付けが良くなる理由があんまりよくわからなかった。リスクが分散されるから、というのとはちょっと違うみたいだったけど・・・。

・ガンの素:CDS
 企業の生命保険と例えられていた。A社はお金を貸したB社が倒産すると自分も潰れちゃうから、C社に保険をかけた。C社はA社に保険金を払うことになると自分も潰れてしまうので、D社に保険をかけた。そうやって互いに互いの生命保険をかけまくっている内に、最終的に誰がリスクを持ってるかわからなくなった。だから保険金を払わなきゃいけなくなったら総倒れ。
(参考)クレジット・デフォルト・スワップ – Wikipedia

□日本の銀行と不良債権処理
 国民が銀行に預金しているお金は、本来利子がついて少しずつ増えていくはず。だけど日本の銀行は金利を下げることで利子として払うお金を節約して、国債を買いまくった。国は国債で手にしたお金を不良債権処理に使った。こうして日本の不良債権は減ったが、その処理に使われたお金は元はといえば国民の預金利子になるはずのお金だった。

□不良債権処理の弊害と投資銀行
 銀行は企業にお金を貸した利息で儲けを出していたのに、国債を買いまくっている間、企業には殆どお金を貸さなかった。このままでは今ある企業は資金繰りが悪化して倒産の危機だし、新興企業も融資を受けられないから起業もできない。
 そういう企業にお金を貸したのが投資銀行。つまり投資銀行は企業を守っていた側面もある。ただし無尽蔵にお金を貸し出すことで、潰れるはずの会社を延命させたとも言える。
(参考)これだけははっきりしておこう – 債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら