「文系就職」って何のためにあるの?

現場に入って1週間。ここでもまた「なんで事務屋になったの?」という話になった。ここでもまた、というのは、前に人事部長と飲みに行ったときにも「事務系という職種で文系を採用する意義って何?」っていう話になったのだ。

部長と話をした時に言われて答えに窮したのは、「技術系(=理系)は営業や内勤への異動もあるけど逆は無い。じゃあ、そもそも理系だけ採用していればいいのでは?わざわざ事務系として文系を採用することにはどういう意味があるのか?」という問い。この時結局僕は「理系と文系を区別して採用するのは、どこに軸足を置いてキャリアステップしていくかの違い。理系は技術の専門性を高め、文系は管理や経営の専門性を高めたいという指向があるはず。経済学部や経営学部ってそもそもそういう人たちが進むはずのところでしょ。」と答えた。答えに対する部長の返事は「お前そんな考えで孤立すんなよ、気をつけろ!」。どういう意味かまだよくわかっていない。

現場の先輩いわく「俺らからしてみれば事務屋なんて早く帰りたいような奴らばかり、結局営業にしたって現場所長から転向したりするわけだし(それは一部の出世コースだけど)、現場に対する意欲があるのに事務屋なんてもったいない」。これもまたちょっと答えに困った。「うまく回る仕組みをつくりたい」という点では、所長がやる工程計画とか、現場が毎日やってる段取りとか、傍目で見ていてちょう楽しい。僕なら完全土日休業を達成するためにどんな工程と段取りにすればいいかめっちゃ考える。

現場の先輩にはうまく答えられなかったけど、僕はやっぱり営業や管理部門に軸足を置きながら、技術もそこそこわかる人間になりたいと思う。やっぱりモノをつくりたいってところじゃないんだよな、目的は。つくりたいのはモノじゃなくてカネだ。あと営業もできる技術屋と、技術もわかる営業だと、後者の方がレアかなと思うし。わずかな現場赴任期間中に何でも経験したほうがいいことは間違いないが、あれは経験しとくべきだった、ということが無いように、ちょっと想像を膨らましておきたい。

(補注)
文中の「技術」という言葉は、施工や設計等の建設に直結する専門技術を指している。個人的には営業にも管理にも専門技術はあるから、事務屋だって技術系と呼んでほしいとは思う。「理系・文系」という言い方もステレオタイプ的なわかりやすさで使ってるけど、こういう区別の仕方は好きじゃない。そもそも自分が理系・文系という括り方のできない学問を専攻したと思ってるし。