岩国のシロヘビの「天然さ」について

岩国シロヘビ「新居」が完成 市、旧藤河中跡地に放飼場 | 中国新聞デジタル

え、白蛇って錦帯橋にいるやつじゃないの、こんな巨大なハウスに棲めるなんて豪邸すぎやしないかと思いながら記事を開いたら、110匹も放し飼いにするらしい。110匹って。

そりゃまあ錦帯橋にいるやつだって世代交代するだろうけど、110匹もストックしておく必要あるの?と思ったが彼らは「岩国のシロヘビ」という名称で天然記念物になっているらしい。いやいや天然も何もアオダイショウが白いだけでしょうと思ったら、自然界で遺伝的にアルビノが繁殖しているのは珍しいということで、保護対象らしいのだ。

岩国のシロヘビ – Wikipedia

とはいえ、現在は繁殖施設で保護されているわけで、そうなると「天然のアルビノ」という彼らのアイデンティティを奪っているような気がする。そもそも「天然の」といっても地域住民が白蛇を神様のように扱ってきたから自然界で繁殖し続けたというのであれば、(原生的な)天然という言葉がふさわしいのか。人の暮らしがあって成立する「文化的景観」と同じような解釈で、「文化的記念物」といった方が正しく彼らのアイデンティティを守ってやれるのではないか。

何はともあれ、なんとなく当たり前に思っていたようなことにも、違和感を突き詰めていくと面白い気付きがあるなという話でした。