本業のタイプ別にみるリノベーション仲介業者の特徴

リノベーション仲介の仕組みを考えると、「不動産業者系」と「リフォーム業者系」の2タイプの仲介業者があるように思います。両者の違いとメリット・デメリットを整理してみました。

 

不動産業者系のリノベーション仲介業者

もともと不動産仲介業をしていてリノベーション仲介を始めようというタイプです。不動産の知識は豊富だけど建築の知識は弱いというイメージ。

  • 物件情報が豊富なのでより良い物件を見つけられるかもしれない。
  • リフォーム業者を選ぶことができる。相見積りをとれる。
  • ホームインスペクションは外注になる。つまり売買瑕疵保険の加入者になれない。

買主として仲介業者へ期待するところは、物件情報力と業者のコーディネート力になると思います。しかしながら、仲介業者としては普段の仲介業務と変わらない報酬額で業務量が増えるだけなので、コーディネートした業者へマージンを要求することもあるようです。正直、不動産業者が稼ぎを求めてリノベーション仲介に手を広げても、ジリ貧になるばかりですが、それではリフォーム業者の参入にパイを奪われるばかりなので、リフォーム業者と癒着してリノベーション仲介を進めるか、リフォーム業者と対峙して買主の良きアドバイザーとなれるよう専門性を磨くか、という二択になるのかなと思います。

 

リフォーム業者系のリノベーション仲介業者

もともとリフォーム業者でリノベーション仲介を始めようというタイプです。建築の知識は豊富だけど不動産の知識は弱いというイメージ。

  • ホームインスペクションができ、リフォームも行うので、売買瑕疵保険とリフォーム瑕疵保険の加入者になれる。
  • リフォーム工事の相見積りが取れないので、出てきた見積りで納得するしかない。
  • 情報収集力に乏しいとREINS登録物件に頼るしかないので、よい物件をなかなか見つけられないかもしれない。

買主として仲介業者へ期待するところは、劣化度合に対する調査力と施工力です。何より安心なのは、瑕疵が見つかったときに仲介業者に責任をとらせることが可能なところです。仲介業者としても、工事利益に加えて仲介業務報酬ももらえるので、仕事量が増えてもその分収入も増えて参入のしがいがあります。要するに物件を探してくるから自分のとこで建築工事してねという戸建注文住宅と基本的な仕組みは同じなので、業務としても手を広げやすいかなと思います。物件情報の収集力だけがネックなので、いかに不動産業者を取り込めるかがネックになるのかなと思います。

 

書きながら、不動産業者系のリノベーション仲介って全然勝ち目ないじゃんということに気づきました。ただリフォーム業者系の仲介業者は相見積りがとれないので、入口を間違えると大やけどしかねないです。建設業許可の内容や、公表されている経営事項審査で業者の健全性を調べるくらいのことはした方がいいと思います。