建設業会計の話:完成工事未収入金、未成工事支出金・・・

 というわけで、まとめるのが億劫にならない程度のボリュームで、仕事しながら勉強した知識を少しずつ整理していこうと思う。

 建設業の決算書には独特な項目があるけれど、紛らわしくてわかりにくかった完成工事未収入金・未成工事支出金・工事未払金・未成工事受入金の4項目をまず整理する。

 区別するポイントは、自分がお金を貸してるのか・借りてるのか、建物が出来てるのか・出来てないのか、ということ。この2点で4項目を整理するとこうなる。

 

お金を建物が
完成工事未収入金貸してる出来てる
未成工事支出金貸してる出来てない
工事未払金借りてる出来てる
未成工事受入金借りてる出来てない

 上2つはお金を貸してるので資産の部に載ってて、下2つはお金を借りてるので負債の部に載ってる。建物の完成・未完成で区別するのは、建物は出来るまでに何年もかかってその間に何度も決算をまたぐから、ちゃんと完成したものだけを売上に計上するようにしましょう(これが工事完成基準)ってことで区別するらしい(最近は工事進行基準になったけど、この違いはまだちゃんと理解してないからまた今度)。

 それでもまだそれぞれについてイメージわかないから、どんな場面でそれぞれの項目に関わるお金が発生するのか考えてみた。


 契約してから完成までの流れで考えると、最初に発生するのはたぶん未成工事受入金だ。契約した時にクライアントから貰う頭金は、契約を果たしてから貰うお金だからクライアントに対して借金してるわけで、当然建物は出来てない、そういうわけでこれは未成工事受入金に相当するだろう。

 次に工事途中で発生するのが未成工事支出金だ。クライアントから工事に必要な原価を全部頭金で貰えるわけではないので、いくらかは自腹を切って建物を建てなきゃいけない。言い換えればクライアントが払うお金を立て替えてて、建物はまだ出来てない、なのでこれは未成工事支出金になるだろう。

 建物が完成して発生するのが工事未払金だ。建設にかかる費用を全部立て替えておくことはなかなか難しいので、下請け業者や資材屋にいくらかはツケで工事を進めることになるだろう。これは資材屋に対しての借金で、建物は出来てるので工事未払金となるだろう。

 契約が果たされる直前に発生するのが完成工事未収入金だ。とにかく建物は出来て、あとはクライアントに引き渡してお金を貰うだけという段階になった。頭金を除いた残りのお金が完成工事未収入金にあたるだろう。

 工事の流れに当てはめて考えてみると、ちょっとはイメージしやすくなったんじゃないだろうか。wikipediaよりはわかりやすくなったと思う。