マンデベ用地担当者の業界用語

僕が今の部署にやってきたときは、住宅系の用地開発が好況な時期だったこともあり、この土地はマンション向きか?という視点で土地を見ることが多かった。そんな中で知った業界用語がいくつかある。

  • 一種

一種というのは、「容積率100%あたり」ということだ。土地の値段は一坪あたりの価格で見ることが多いけど、マンションやオフィスビル用地は「一種(一坪・容積100%)あたり」という考え方が主流だ。例えば坪200万の土地は容積率が400%なら一種50万の土地ということになる。建物の延床面積が増えるほど、マンション一戸あたりの土地価格は薄まることになるので、実は坪単価よりも容積率の方が重要だ。

  • 食える

容積率がらみでもう一つ。容積率ギリギリまで延床面積が得られることを「容積を消化している」=「食える」という。敷地に建物のラフな設計図を描いてもらうと、まず「食えたかどうか」が焦点になる。容積率が400%の土地でも日影や斜線制限などの規制によって、延床面積が400%めいっぱいまで建てられるとは限らない。容積を食えないと、その分土地の値段が割高になるので、経済性を重んじる我々にとっては、いかに食える図面を描けるかという点に技術が光る。

  • マエタテ

「前に建物がある」の略。そんなもん、たいていの土地はマエタテありに決まってるんだけど、特に南側隣接地に高層の建物があるマエタテは嫌われる。マンションは南向きに建てるので、南にマエタテがあると日当たりが悪くなるし、マエタテからの視線も気になる。もっと言えば、今後マエタテができそうかどうかも、立地の良さを左右する。

  • 南ダレ

「南に向かって地形が低くなっている」土地のことを、南ダレの土地という。南ダレの土地は、仮にマエタテができたとしても地形が低くなっている分、日当たりや視線の悪影響が少ない。逆に北ダレの土地は影響を過大に受けるので大問題。

こういった言葉にもだいぶ慣れてきたけれど、まだまだ「え、それなに?」って業界用語は少なくない。またシリーズもので数が揃ってきたらまとめてみたい。