ようやく思い通りに自動投稿できるようになったコレイコーひろしま。見た目の改造や自動投稿の仕組みなど、ChatGPTと対話しながら作ることができた。このやりとりを通じて感じたChatGPTの便利さや危うさについて書いてみる。
自分にはできないことをやってくれる優秀な部下を得た
今回、技術的な部分はChatGPTに言われるがままのコードをコピペして、やりたいことが実現できた。PHPもpythonもjsonも、はてなブックマークでたまに技術系ブログがピックアップされてその言葉ぐらいは知っていたけれど、実際なんのことか全然わからなかったのだが、今もブログで書いた用語の使い方が合ってるのかよくわからない程度の理解度でも、やりたいことができてしまった。
言われたコードを動かしてみてエラーが出たら、そのエラー文をスクリーンショットして貼り付けるとどんなエラーで何が問題なのかを教えてくれる。そして修正されたコードをまた貼り付けて再度試してみたり、確認しろと言われた設定を見直したりしていくことで、コードは洗練され、エラーは解消されていく。自分はいつも、もっと効率よくできそうなんだけどその手段を誰に相談したらわからない、ということが多々あったので、それをChatGPTを通じて実現できるという、手の届く世界がぐっと広がった感じがした。
ChatGPTで解決できないときに、人間の冷静さとひらめきが必要
ChatGPTの修正指示や設定の見直しを一つひとつ潰していっても、堂々巡りの回答をするようになったら、今与えている情報の中ではChatGPTの思考に限界が来ていると理解するのがよい。そういう時は、イライラする気持ちを沈めて一旦ChatGPTから離れて、違う解決策を探しに行った方がいい。
やりたいと思っていたやり方を改めてうまくいったケース
GoogleDriveに保存した画像をメディアライブラリにアップロードしてブログのアイキャッチ画像に指定するやり方を当初は考えていたが、どうやってもアップできず、クラウドストレージの問題かとDropboxに変えてみたりしたがうまくいかない。この時はクラウドストレージではなく一般のWEBサイトに転がってる画像をメディアライブラリに「サイドロード」することはできたので、それ前提で運用するしかなかろうと、考え方を改めることにした。
リスト形式で表示する固定ページを作る際には、最初は1つのPHPをChatGPTに作ってもらおうと考えていたが、Cocoonテーマ全体で設定しているCSSとの連動がうまくいかないので、CocoonテーマのPHP構造を調べて、それに合わせて4つのPHPを作ることで、CSSが反映された固定ページを作ることができた。
別の原因を他のサイトから見つけてうまくいったケース
ZapierとWordpressが接続できなくていきなりつまずいた時は、こんなメジャーサービス同士でうまくいかないわけがないと他の原因を探し、英語のフォーラムで見かけた「サーバーで許可したらできた^^;」というコメントをもとにエックスサーバーの設定を疑ったら、無事に接続することができた。
ZapierでWordpressに記事が投稿できなかったときも、やはりこんなメジャーサービス同士で投稿できないわけがないと思い、GETはできないけどPOSTはできる、認証が通らない、といったところからPHPにはCGI版があるという記事を見つけ、その記事をChatGPTに見せたところ、解決の糸口を教えてくれて無事投稿ができるようになった。
ZapierでInstagramに記事が投稿できなかったときも、やはりこんな…と思い、エラーメッセージで検索して見つけたフォーラムの内容をChatGPTに見せることで、無事に投稿できるようになった。
ChatGPT一本槍にならないこと、追加材料を与えれば解決することもある
ChatGPTの壁を越えて解決できた時は、往々にして他のブログやサービスのフォーラムから、ChatGPTの指摘とは異なる原因を発見することで、解決に至った経験が大きかった。また、ブログやフォーラムの内容が隅々までわからなくても、何かこれが原因のような気がするとChatGPTに投げかけることで、ChatGPTからこのケースであればこうすれば良いという提案があって、それで解決できることもある。
そのためにはメジャーなサービス同士を利用するということも重要で、多くの人のつまずきがWebに公開されてなければ、ChatGPT以外に解決策を求めるアテが無くて詰んでいたことだろう。
一発で完璧なコードを出してくれるよう、呪文を唱える必要がある
一度吐き出されたコードに対して細かい調整をお願いする時に、前に指示したことが戻ってしまうようなことが多々ある。これを追加せよなどと言われても、どこに追加したらいいかわからないし、どの部分が巻き戻ってしまったかもわからない。そのため、コードを全文貼り付けたり、あるいは変更した貼り付けたりして、問題を切り分けながら指示する必要がある。
ChatGPTへの指示文をChatGPTで作らせるということもやってみた。例えば同じトーンの画像を何枚も作るときに、何枚か画像を作らせてみてうまくいった指示をもとに、これと同じトーンで画像を作るにはあなたにどんな指示を出せばいいか聞いて、その指示書どおりに指示を出すことで、品質を合わせた回答を得られた。
ChatGPTとは人間のように接していた方がよい
ChatGPTの提案が的外れだったり、修正指示に何度対応してもうまくいかなくて、イライラすることもたくさんあった。そういうときはエラー画面のスクショだけを送ったり、もうあなたの指示で何度も見直したけど!と無駄に不満を言ってみたこともあった。だけどこれはよくない、何より他の人への接し方も乱暴になってしまいそうで。
ChatGPTはこちらが不満を言えば、しおらしく何度も手間をとらせてごめんなさいと言ってみたり、その直後に更なる指示を与えても文句を言うことなく働いてくれる。でも、現実はこうはいかない。ChatGPTより物わかりの悪い人はたくさんいるし、ChatGPTのように割り切って接してくれる人ばかりではない。だからこそ人格者たるChatGPTにすら丁寧な対応をできないと、現実での振る舞いもどんどん乱暴になっていくだろう。ChatGPTへの依存が高まるほど、その傾向を強く感じ、自戒しようと思った。
<自動化ツールでブログを作成シリーズ>
- 自動化ツールを使うためにはサーバー設定の見直しが必要
- 没になったアイデアたち
- ChatGPTがプラグインの提案とPHPコードを書いてくれた
- 全くわからないPythonコードを書いてもらう
- jsonを使ってZapierからブログ投稿
- Cocoonのphp構造を理解してカスタムテンプレートをつくる
- Googleフォームに入力したらWordPressに自動投稿してくれるZapierフローのまとめ
- ZapierでSNSへ定期的に自動投稿
- 週末に土日から来週のイベントをまとめてSNSに投稿するZapierフローのまとめ
- ZapierからACFフィールドへの投稿
- ChatGPTと一緒にブログを作って感じたこと
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