リクライニング。

 リクライニングはどこまで下げることが許されるのか問題について。僕の近くに乗り会わせた乗客は、軒並み思っているよりはるか下までリクライニングを下げたので少し戸惑った。

 例えば、一人がリクライニングを下げると隣の背もたれとの間に隙間が出来る。その隙間から後ろの人と目が合って気まずいことにならないところまでなら下げてよい。或いは、後ろの席の人が、その席の前にある空間でまっすぐ立てるところまでなら下げてよい。

 こんなルールを思いついたが、実際のところ僕はこれらルールが許す遥か手前までしか下げたことがない。結局リクライニングを下げることはチキン・レースみたいなものであって、僕は色々と理屈をこねたところでリクライニングを下げられないチキン野郎なのだった。