生きる目標。

 ひとしきり泣いた後のしゃっくりが出そうで出ないような、そんなすっきりとしない痛みが腰にきています。普通に姿勢良くデスクワークしてるはずなんだけど、歩く度にヒクヒクする感じはちょっとまずいなあ。

 ここ2週間くらいは忙しそうな先輩に付き合って、そこそこの時間まで残業するのが常態化していたが、今日は珍しく残っていた専務に「残業は上司の指示を得てするものだ」とごく真っ当なお叱りをいただき、そうですねすみませんと内心ホクホクで帰社した。

 先日、朝礼のスピーチで大学の恩師をテーマに話をした。『自分の恩師は数年前に子供を産み、他方仕事では重責な役職につきハードルの高いノルマをこなさなければいけない状況にあり、学生の自分から見てもハードな生活をしていた。だけどそんなハードな生活をこなせるのは、体力と根性はもちろんのこと、研究を通じて社会を変えていきたいということと子供を確かに育てていくことという確固たる目標があるからだと、折々に話をして感じた。自分もだんだんと仕事が増えて余裕が無くなってきているが、時々立ち止まって自分の目標を見つめ直すことで、モチベーションを高く維持していきたいと考えている』、とまあこんな内容だ。

 自分も働くようになって、ますます「何を目標にして生きるのか」ということを意識するようになった。明日の飲み会、週末のデート、そういった超短期の目標も大事だ。だけど自分が人生を通じて何を成し遂げようとしていて、そのためのプロセスとなる目標があって、そうした流れの中に今の自分をきちんと位置づけられていないと、淡々と仕事をする日常の中でふと我に返ってしまった時に、立ち直れないくらいの絶望を感じてしまうのではと、危惧している。

 なかなかこういう小難しい話に付き合ってくれる人を見つけられていないのと、そもそも自分の目標はなかなか人に話せないということもあって、立ち止まって見つめ直すことをしないまま、もう4ヶ月が経とうとしている。もし論文のテーマがこんな状況だったら恩師に激怒されていただろう。せめて自分の考えをまとめる節目だけでもきちんと設定しなければいけない。

 そういえば後輩の院生はそろそろテーマ発表会の頃だ。内容も構成も崖っぷちだけど、せめて同期と後輩くらいにはスマートさを貫き通せるような、そんな僕のプレゼンはどうぞ反面教師にしてください。

コメント

  1. みつる より:

    オレはあえてそのテーマ決定を先送りすることにしてしまったよ。まずは、今目の前にあるものから始めるつもり。めぐりあわせがあるからね。

  2. askw より:

     人生設計(理想)と現実というのは、あまりに先走りすぎた妄想を掲げると無意識に自我肥大になり、ばら撒いた夢を回収できなくなってしまう可能性があると思うので、出来ることを誠実にできていたら、合格点を自分に出してあげて良いと思いますよ。
     大器晩成を信じて僕は歩いているので、規格外な意見かも、、ですが。
    23歳での自分のバイク事故の後すぐ、不幸があり片親になってしまった過去のある僕は、もう叶わない理想と絶望の現実に悶えたことをこの文を読んで思い出しました。
     お金や出世は大切ですがそれが全てではなく、僕は幸せは買えないものだと感じています。
    「いっしょに生きていて何だか心地のいいな、この人」、と人に思ってもらえるような人格者になれたらいいな、というのが僕の小さな目標だったりします。
     残念ながら自分の幸せは自分にしか実感できないので、自分を失わないように自分のリズムを意識して歩いてみてください。
     目標も人と比較しないで、自分がまずは納得できたらいいと思いますよ☆
     

  3. Nov より:

    やっぱりこういう文章書くのは難しいなあ。
    伝わってるなあという部分と、伝わらなかったかなあという部分がある。
     「生きる目標」と壮大だけどぼんやりした表現になったのは、人生設計とかキャリアパスとかもイメージにはあったけれど、そういうガツガツしたものだけじゃなくて、もっと幅広く理念とか常に大切にしていきたいこととか、そういう抽象的なものまでイメージしたからなのね。
     具体的には、いつも言ってるけど「仕事を通じて街並みを変えていきたい」みたいなことや「音楽を一生やっていきたい」みたいなこと。
     これから自分が行うことは何のために行うのか、それは「いつか実現させたいことにつながることだから」というポジティブな理由かもしれないし、「音楽をやる時間を確保するため」というネガティブな理由かもしれないけど、方向性より目的をはっきり自覚できているか、というのが僕にとってはすごく大事。
     僕はなんとなく目的意識を持って取り組んでいるようで、半分無自覚にやってることをごまかしていることも意識していたので、こんな記事を書いた。

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