近頃、私の中で「シェアなんとか」がマイブームです。ちょっと今気になってるシェアなんとかについて、思いついたことをだらだらと書きます。
シェアハウス=分譲マンション
一般的なシェアハウスってキッチンとかバスルームとかを共有してるんだと思います。一部屋の中で共用部分をシェアしています。これって、一棟をシェアしているという話に置き換えれば、シェアハウスは分譲マンションみたいだと思いました。
シェアハウス=ホテル
シェアハウスによってまちまちですけど、家具が用意してあることは多いです。手軽に住める部屋を提供する空間という話では、シェアハウスはゲストハウスやホテルに似ています。
シェアハウス=介護サービス付高齢者専用住宅
最近、シングルマザー専用のシェアハウスが登場という記事を見ましたが、そういった居住者でサービスを共有する住まいも、シェアハウスにくくられるみたいです。そういう話であれば、介サ専といわれるものや、朝晩にご飯を作ってくれる単身赴任者向けマンション、学生専用マンションなんかもシェアハウスと呼べるんじゃないでしょうか。
シェアハウス=下宿
シェアハウスってなんか響きは現代風ですけど、要は下宿でしょって話です。結局昔と変わらないサービスを提供していて、たまたま現代のニーズにハマっただけという気がしなくもないです。
シェアハウス=トキワ荘
シェアハウスの説明の引き合いに、トキワ荘という言葉が使われることがあります。漫画家がいっぱい住んでいた、共通の趣味を持つ人たちが集まる下宿、というようなニュアンスだと思います。現代のシェアハウスではギークハウスがこれに相当すると思いますし、浅草につくられたスタジオ付シェアハウスなんかは、そういう人を集める仕掛けを用意しています。
物品のシェア=カーシェア、グッズシェア
シェアハウスが流行るのと時同じくして、物品のシェアも流行っています。有名なのはカーシェアですが、ちょっと前にサーフボードやバーベキューセットなど、あまり使わないアイテムをシェアするWebサービスがあったのを覚えています。
リスクのシェア=互助会、保険
最近、ブライダルや葬儀業界のことを調べていて、互助会という組織を知ったんですが、冠婚葬祭にはお金がかかるから、日頃から皆でお金を積立てておいて、そういう行事をする時の費用を相互負担するという仕組みがあるそうです。これって何かに似てるなと思ったら、保険も似たような話ですよね。これってリスクをシェアしているって話なんだと思います。
インフラのシェア=町内会
これまた最近、町内会について調べていたんですが、新興住宅団地だと、まだ下水が通っていないため集中浄化槽とか、集会所とか町内の防犯カメラとかを町内会で所有して維持管理を行うようです。これも言い換えればシェアタウンみたいな捉え方ができますよね。
ムラでのシェア=井戸、用水路、共有林
そういえば学生の頃は農村研究で、かつては(今も)井戸や用水路を共有していた話は文献でよく読みました。共有林は地主が山をまるっと管理して、住民はざっくり区割りされた中で薪を取るような話を読んだことがあり、これも大家さんと下宿の関係だなと感じます。
シェアなんとかについて、全然考えた事はまとまらないんですけど、色んな思いつきを挙げながら言いたかったことは次のようなことです。
- シェアはモノ・コト共にとても幅広く行われていること
- シェアは昔から今も変わらず当たり前に行われていること
- 何をシェアするかと、どんなコミュニティを目指すかという考え方はとても似ていること
シェアなんとかの仕組みをきちんと成立させていくことができれば、町・地域スケールに拡大していけるんじゃないか、すなわち、民間発の持続可能なまちづくりを進めていくことができるんじゃないかと思った訳です。そして、何も真新しいことを始めようとしなくても、既存のシェアする仕組みを再生するアプローチもアリなんじゃないかなと。そういったところに、自分のライフワークの糸口を見つけられるんじゃないかなと、そんなことをぼんやり考えています。
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