super viewをやっと聴いた

音楽

PCを買い換えたので、ようやく買ったまま放置していたキリンジのSUPERE VIEWを聴きました。感想はTwitterに書き捨てようと思っていたけど、思った以上に好きなアルバムで、長々と書きたくなったのでブログに書きます。書き残す程のものでは無いんだけど。

SUPER VIEW (初回盤)
SUPER VIEW (初回盤)

SUPER VIEW ロングインタビュー

ちょっと前まで、シングルカットされた曲があんまり好きな感じじゃなかったので、アルバムが出るまで新曲もほとんど聴かなくなっていた。で、久しぶりにアルバムが出ると思ったら、二人で活動するのはもうすぐ終わりだという告知があり、もしかして初回盤が売り切れちゃうかもと思い、慌ててアマゾンでアルバムを購入したものの、先述の通り放置したままだった。一方で、ライブのチケットはしっかり手に入れており、僕はライブで初めて新曲をフルで聴くことになったのだった。

とはいえ、ライブで全く初めて曲を聴くのも嫌だったので、聴ける範囲のiTunesやYouTubeで一応予習はしていた。今にして思うと、その時に断片的に聴いた曲の印象と、今こうしてフルで聴いている時とでは、これはいい!感が全然違うので、もうアルバム貸すから皆様には是非フルで聴いていただきたい。

ライブはレコ発かと思ったら、古い曲をたくさんやるライブだったので、それはそれですごい良くて、別々になることには一切触れなくて、まあツアー初日からそんなこと言ってたら大変だよねと思ったので、そりゃそうだなと。けれど、今回のアルバムの曲が、なんとなくそういったことと重なって、ライブ中も鼻をすする音が聞こえたりして、僕も二人でのライブはもう聴けないんだなとか思ってたから、ライブ会場全体にうっすら漂う湿った感じには共感していた。

晴れてCDを通して聴いて、これは全曲プレビューでも思ったけど、今回のアルバムは暖炉曲だわ。冬に暖かい。何年か前にDODECAGONが発売されたのが秋冬シーズンで、あの時もこのアルバムは冬っぽい、冬に暖かいと思った覚えがあるけど、あの時のアルバムは寒さを感じながらでも暖かい、という印象だったけど、今作は冬の寒さを吹き飛ばす暖かさを感じる。しっかり暖かい。

ロングインタビューを読んでみて、何年代の雰囲気が云々というところは詳しくないしよくわからないけど、今回のアルバムはキリンジにとって3.11以降の最初のアルバムなのかということがわかって、感じ方が少し変わった。というか、別々になるということの方に意識が向きすぎて、世の中的なことをすっかり忘れていた。これは、あの地震を視覚でしか感じてなかったからかもしれない。涙にあきたらとか、 解散のショックに飽きたらみたいに聴いちゃって、音楽を贈ろうとか唄ってるけど別々になっちゃうじゃないですかやだー!とか思っていた。

フルで聴いて初めてわかったのは、今回の曲は終わりに、余韻の長い曲が多いこと。しかも終わりに新しい要素を加えたりするんだよね、どの曲も。だからどの曲もその余韻のほわほわ感に包まれるのだ。だから酔ってヘッドホンで聴くと何倍も楽しい。

こんなに好きに感じる曲の割合が多いCDに出会うのも珍しく、久しぶりに無限ループで聴いている。お陰で仕事中や飲み会のトイレで鼻歌してしまい、大体歌詞も覚えてしまった。こんなに好きかもなキリンジのアルバムは、実は「3」以来である。まあキリンジの曲はその時々で好きになる曲が変わるから、ただ今マッチしてただけかもしれないんだけど。

まあ、前向きな解散という話なので、これからも2人でライブしてくれることはあるんだろう。そうでないと、この曲たちをライブで聴けなくなってしまうのは残念すぎる。次のラストライブには是非とも行かねばという思いが非常に高まったので、追っかけをされる方々には自重して私にチケットをお譲りしていただきたい次第である。

※数日前に酔って初稿を書き、いやこれは恥ずかしい文章に違いないと公開を思いとどまったが、読み返してみて、全然他人に読みやすい文章ではないけれど、僕の爆走する好き感がよく表れているので、満を持して公開することにする。

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