新生KIRINJI「11」はKIRINJIらしいアルバム。

音楽

兄弟キリンジの時代が終わり、6人体制になったKIRINJIの新しいアルバムが出た。先日ニコ生でライブを観たときからアルバムが出るのを心待ちにしていたので、さっそく購入。今回はシーサイド・シークェンスのライブが観れる初回限定のCDを買うのがいいと思います。

兄弟時代に終わりを告げ、バンドになったKIRINJIからのご挨拶 – 音楽インタビュー : CINRA.NET

他の曲はiTunesからご試聴ください。

#1 進水式、#8 虹を創ろう、#11 心晴れ晴れ
素直で青空さんさん爽やかなよい曲。新編成の門出ソングという進水式は祝福的で、心晴れ晴れはCINRAインタビューではデュオのタガが外れて心晴れ晴れみたいな感じで書かれてたけど、袂を別った堀込泰行へのはなむけなのではと思った。どっちでもいいけどこっちの方が幸せな解釈だし。

#2 誰かさんと誰かさんが
ペダルスティールの柔らかさと透き通ったコーラスが気持ちいい。詞も理科室でこっそりコーヒー作ってドキドキするみたいな甘酸っぱい話で、甘くてさっぱりサイダーみたいな新生KIRINJIの面白さがよく表れている。

#3 雲呑ガール
なんか初代ボンバーマンのBGMとかにありそうな曲。スティールパンがメロディライン叩いてるからか。

#4 fugitive
ニコ生ライブで福田和子ソングと呼ばれていた。コトリンゴの歌い方とバイオリンが寒々としていていい。短い詞の中で逃走者の自己崩壊とか、癖になってしまった男垂らしとか、様々な表情を織り込んでいて、何度か聴いてるとふっと気づく瞬間がある。

#5 ONNNA DARAKE!
ドラムの楠均がリードボーカルで、曲調はロマンティック街道みたいな単純なリズムで、なんとなく藤井隆の私の青い空を思い出した。詞には意味がありそうで、何もないんじゃないかと思う。言いたかっただけーみたいな。

#6 シーサイド・シークェンス
アルバム未収録曲だったシーサイド・シークェンスのセルフカバー。新たに歌詞がついたけど、もともと酩酊して踊り狂うようなドラッグハイな曲なので、歌詞も歌い方も楽器の弾き方も狂っていて心地よい。サビをコトリンゴと弓木が今時のガーリーな感じに歌うのも今時のリメイクらしい。初回限定版のDVDに収録されているライブ映像は、旧盤の詞のないバージョンでよりエレキでサイケな感じなのにみんな真面目に一生懸命弾いてるギャップがまたいいので非常におすすめ。

ということで、キリンジ時代からの堀込高樹らしい部分は受け継がれながら新生KIRINJIの良さがよく表れた、今後の期待が持てるよいアルバムでした。レコ発ライブは岡山かー、どうしようかなー。

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