いやー、夜のピクニックがね、面白すぎたので別エントリーで。
『夜のピクニック』恩田陸←粗筋はこちらから。
・大学4年という今の時期に読んだのが良かった。舞台は高3最後の学校行事「歩行祭」の1日なので、基本的には体育祭とリンクするんだけど、いよいよ部活の終楽章も再現部辺りに差し掛かってる今現在ともちょっと被って、余計にグッときた。
・恩田陸の「ノスタルジーの魔術師」という肩書きが恥ずかしすぎる。魔女の格好に扮したハリーポッターの作者を思い出した。でもこの本は自分の思い出と重ねたもん勝ち。読みながら自分を重ねるほど、なんともむずかゆい気分になってくる。
・相変わらず僕の恋愛観は中高生脳なので、登場人物の恋愛観にシンクロしまくってしまい、ある場面がクリティカルにヒットしすぎて自爆した。痛カユすぎた。
そんなステキすぎる小説なので、自分のノスタルジックな思い出を最大限に引き出しながら、痛カユくなって笑っちゃってもごまかせるような場所で読むことをオススメします。みんなが真剣に作業してる研究室なんかで読んじゃ駄目。
作品紹介ページを探してて、こんな書評を見つけて、なんか賛否色々だなーと思って冷静になってちょっと気づいた。僕、あんまりストーリー自体は楽しんでない気がする。確かに、よくできてる話なんだけど、その辺は六番目の小夜子でもちょっと感じた、恩田陸のクサさがある。よく出来てる部分はあんましノスタルジーじゃない。その辺は、「よく出来てる感」を楽しめばいいんじゃないかと思う。
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