プレゼンテーションで気をつけたこと。

 そういうわけで、中間発表が終わりました。今回は発表までに時間的な余裕があったので、いつもより準備に時間を割いてスーパープレゼンを目指してみました。今回のプレゼンで気をつけたことと反省点をまとめてみます。

<準備編>
■MSPowerPointについて
□スライドのレイアウト
・各スライドにはタイトルを入れる
・文字サイズは図表内も含めて20pt以上を心がける
・縦長い図表は横長く作り替える
・下ギリギリまで情報をいれない

□色について
・色はたくさん使わないで、意味を与える
・淡い色、明るい色は見え難いから使わない
・白黒以外のテンプレートだとバランスを取るのが難しい

A→B→C
↓ ↓ ↓
a b c

 例えばこんな風に右へ向かう流れと下へ向かう流れが違う意味を持つことを色で明快に分ける。カラフルにするほど色の意味が散漫になるので1スライドで使うのは基本色(黒とか)、強調色1、強調色2のせいぜい3色。プロジェクターを通すと大体色が薄まるので、淡い色、明るい色は見えづらくなり、近似色は見分けがつきにくい。そうなると強調2色は補色関係にあるのを選ぶのが妥当なところ。収集がつかなくなるからなるべくシンプルなテンプレートを使いたい。

□展開の仕方
・アニメーションはなるべく使わない
・情報を小出しにしない(少しずつアニメーションで増えてくとか最悪)
・1枚のスライドを長く使えるようにする
・図表は見て欲しいところにマークして、言いたいことも文字で書く

 AB          AB
Aaが一番高い → a□□Aaが一番高い
b□□Bbが一番低い   b□Bbが一番低い

 図表を説明するスライド。注目して欲しいところを囲んでフォーカスし、言いたいことも短く書いておく。次のスライドでBbにフォーカスを変えるけど、Bbについての言及も最初から書いておいた。

 今回は聴き手のことを考えてこんな風にしてみた。途中でメモを取ったり思惑を巡らしたりレジュメを読み返したりして、どうせスライドをずっと見てるわけないんだから、情報を見逃すことが無いように同じ情報を長い間表示するように心がけた。

■発表原稿について
・とりあえず喋るとおりに全部文字に起こしてみる
・ページ量で発表時間に対して長いか短いか見当をつける
・ゆっくり読んでみて、発表時間-1分くらいにおさまるようにしたい
・基本的にスライドを切り替えるタイミングでパラグラフを分ける
・原稿のキーワードを目立たせる、今回はサイズを大きくして下線を引いた
・スライドに書いてない台詞は更に目立つよう赤字で強調

■発表の練習
・原稿を何度か読んで流れを覚える、どうせ飛ぶから台詞の暗記はしない
・前を向いて喋られるようキーワードは全部スライドの中にちりばめた
・スライドに無い赤字の台詞だけちゃんと覚えた
・予鈴が鳴る時にどのスライドに達していればいいか覚えた

 スライドになるべく情報を盛り込んだのは自分のためでもあって、喋ることは全部スライドに書いてあるから暗記することもない。指で原稿をなぞるようにスライドをポインタで指示していけば内容が飛ぶこともない。赤字は主にスライド同士をつなぐ接続の台詞。これで前を向いたままよどみなく喋ることができた。

<反省編>
 今回は内容盛りだくさんで時間内に収まるかだけが課題だったが、結局5秒くらい越してしまった。
・タイムキープのタイミングが1回では調整に無理がある。次回からちゃんと時計を持ち込もう。
・せめてリハーサルで発表時間-30秒に収まるようにしていたい。30秒余らせておけば1度くらいアドリブをいれても大丈夫。

 研究発表のプレゼンはドラマティックである必要は無いのでこんな感じでいいと思う。けどこれがいつもの僕の発表スタイルなので、社会に出ると違う方法にも慣れていかなきゃいけないかなとか思う。高橋メソッドとか。

 ついでに。発表前とか最中に、もたつくのは恥ずかしい。パワポを開いたら「F5」でスライドは始まるから。スライドが進みすぎたら「←キー」や「BackSpace」で戻るから。「Esc」キーでスライド終了できるから。

コメント

  1. みつる より:

    パワポは、発表者にとっては凄く便利なツールだけど、聴講者には下手すると印象しか残せない気がする。話をするペースと聞いて理解するペースが違うのかな。色々工夫があって、手が込んでるなーって感心した(笑)
    個人的には、高橋メソッドはあまり好きでないというか、理屈を説明する方法じゃないなと思う。研究発表のプレゼンって特殊なのかねぇ。

  2. Nov より:

     発表者が伝える手段はレジュメとパワポと喋りとあるけど、全部を気にかけようとすると散漫になって結局内容を掴みきれないまま終わることが、自分が聞き手である時に多いので、今回はパワポだけ見てれば内容がわかるようにした。レジュメにミスがあったのを隠すため(!)と、喋りは時間カツカツで抑揚が無くなることを見越してたから。
     発表者が殆ど摘要丸読みしてんなと思ったら喋りはスルーしてレジュメ読むじゃん、そっちの方が自分のペースで理解できるし。でもレジュメの書き言葉表現だと体系的に把握するのがしんどいから、出来ればパワポで理解したいじゃん。僕は自分が聞き手の時には大体そんなことを思ってるんだけど。
     高橋メソッドをプレゼンで使う場って、なんかのサロンってイメージ。早稲田の先生が授業のイントロダクションに似たような感じで作ってたけど、ああいうゆるいプレゼンしてみたい(笑

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