2011年もあとわずか。入社3年目の今年は色々な仕事に関わることができたので、そんな関わったお仕事で1年を振り返ってみます。
リノベーションマンションの販売
今年はマンションの販売という、全く知識も経験も無いことからのスタートでした。マンションを買う人はどんなことを考えながら来るのか、この商品のポイントは何か、住宅ローンや初期費・維持費の計算などなど、一通りの知識を入れて挑むものの、そうスルッと売れてはくれません。いざお客さんと対峙した時に、さりげなく家族構成や購入理由を聞き出したり、この物件を買わせたいという気にさせたりというテクニックが圧倒的に足りない。何度か現場で販売マンのスタイルを見て、販売のプロってホントすごいなって、感心するばかりでした。
不動産広告の作成・ポスティング
販売活動は現地対応だけでなくて、チラシを作ってポスティングするという地道な仕事もあります。どんなチラシが目を引くんだろうかと試行錯誤する一方で、不動産広告の細かいルールをすっかり勉強できました。
はじめての不動産売却
そんなこんなしていたところ、僕の本来の仕事であった自社不動産の売却が決まりました。本来の仕事とはいうものの、僕が大型案件を売ったり買ったりするにはあまりに経験不足なので、当然ながら話を決めてきたのは営業の大先輩です。僕は売却にあたって重要事項説明と契約書のドラフトを作ることになりました。
ドラフト作成自体はそう問題無く済んだものの、最終稿の打合せで肝心の資料を忘れたり、関係のあった仲介業者に不義理なことをしてものすごい怒られたり、わざわざトラブルを増やすようなことが多々あって、だいぶトホホな一件でした。
マンション販売サイトのリニューアル
マンション販売の方では、WEBサイトが内容的にも技術的にもあんまりだったので、俺はこんなにWEBに詳しいぞとまくしたてて、半ば無理矢理サイトリニューアルを担当させてもらいました。コンペにしようとしたものはいいものの、RFPという言葉を聞くのも初めてで、予算に対する感覚も無く、参加してもらったWEB屋さんにはかなり無茶なことをしていたのではないかと…。
リニューアルを通じて痛感したのは、WEBサイトはプロモーションのあくまで一部でしかないので、プロモーション体制ーもっと遡れば生産体制からーが出来上がっていないようでは、どんなに力を入れても空回りするばかりということでした。
リノベマンションのあるべき売却のかたち
重要事項説明を1本書き上げて気を大きくした僕は(1本しか経験していないのに、恐ろしい)、リノベマンションにあるべき重説と売契のひな形、さらにアフターサービスを行うための業務フローを固めることにしました。これまで仕入れたマンションの購入時の重説を読み比べたり、グループ会社の新築分譲マンションを販売するときのアフターサービス規準をもらってきたりして、期間限定でヘルプに入った販売のプロの力を借りつつ、一通りのフローと書式を整えました。
売主としてリフォームして引渡す場合、リフォームしていない部分も含めて売主瑕疵担保責任があり、しかしアフターサービス対象はリフォーム箇所だけという、ややこしい線引きがあります。工事内容を明確にして工事前後の図面もちゃんと渡して、更に引渡し前には新築マンション同様、購入者に現地に来てもらって気になるところは指摘してもらう仕組みを作って、これでやっと、一応の責任の所在は明確になるわけです。宅建協会のサイトで売主用のマンション重説・売契ひな形はあるけれど、このあたりは全く考慮されていないので、安心安全で他社と差別化を図るならきちっとしておきたかったんです。
ちょうどいいタイミングで売却が決まった案件があったので、フローを実践して引渡しを終えました。今後はこのやり方でお願いしますって、これも半ば強引にルール化してしまったけれど、たぶん今も継続してもらえてると思います。
宅地建物取引業の法定義務を洗い直し
ある日、宅建業の諸々の業務がきちんと行われているか検査にいきますからよろしくー、と電話がありました。まあ、当然きちんと行ってるんですけど、案外きちんとしてなくても何とかなる世の中だったりするので、これを機会に法定義務を忘れずにきちんと遂行されるようガバナンスを整えることにしました。社内規定を変えたり関係部署と調整したりするのは上司のお仕事で、僕は法定義務と記録書類のひな形を整えました。
いざ検査を受けたらけっこう取りこぼしがあって、それもこれも我社が宅建協会に入会していないのが原因らしく、最新情報を能動的に取りにいかないと駄目ですよ、ということでした。そういえば何で宅建協会に入ってないんですか?って上司に質問したら、いや別に入ってもいいけど毎月研修に来いってハガキが来てその度にお前が行くことになるけどと言われて、なるほどなと。
大型事業用土地の購入
この下半期はずっとこの案件でした。これも金額交渉は上司がグイグイ攻めて決まったところで、先輩と僕で契約書ドラフトを作ってました。が、数十haの土地のなかに何十棟もの未登記の建物があって、課税評価もいいかげんなので建物の物件特定がとっても大変でした。売主はご高齢の素人さんということもあり、なんでこんな面倒くさいことをするんだというのを、わかったようなわからんようなプレゼンシートでできるだけ丁寧に説明してはご了承いただくというようなことを繰り返して、今月無事に契約決済。まだ周辺土地の地上げが残っているので、年明け以降も引き続き取り組んでいきます。
すっかり長文になってしまったけれど、こんなお仕事をしていた2011年でした。これ以外にもというか、これらに関連して他にも色々手を出していて、その分やりっ放しも増えているのが反省点です。ひとつひとつきちっと落とし前をつけることが2012年の目標です。
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