路上パフォーマンスのライセンス制度について

調べたこと

※アイキャッチは三茶de大道芸のサイトより。

広島って路上パフォーマンスが少なくない?

ということを兼ねてから思っていた。学生の頃は三茶de大道芸を毎年楽しみにしていて、そこでが~まるちょばを知って単独ライブに行ってみたり、名古屋在住時代にも大須大道町人祭というのがあって、そこで金粉ショーの大駱駝艦を知って暗黒舞踏を見に行ってみたりしていた。他にもここで聞いてジプシー音楽が好きになったり、こういう偶然の出会いと楽しさがある大道芸のお祭りが好きなんだけど、広島には祭はおろかストリートパフォーマンスそのものが少ない気がする。

県内であれば福山が毎年バラ祭の時期に合わせてふくやま大道芸を開催しているのだけど、なかなか遠くてタイミングも合わなくてまだ行ったことがない。なので、もっと日常的にストリートパフォーマンスができる環境を街として整えてあげればいいのにと思っている。

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ストリートパフォーマンスのライセンス制度

そもそも路上ライブやストリートパフォーマンスは、厳密にいえば道路使用許可が必要で、勝手にやってると警察から指導を受けることがある。そこでいくつかの都市ではライセンス制度を作って、認定したパフォーマーはあらかじめ許可した場所でパフォーマンスしていいよという制度を作っている。

例えば東京都には「ヘブンアーティスト」というライセンス制度がある。大体こんな制度だ。

  • ヘブンアーティストに認定されると、都内の決まった場所でストリートパフォーマンスができる。
  • 毎年1回、認定審査会がある。現在までに認定されたヘブンアーティストは500組弱。
  • 活動できる場所は約70箇所。活動の際には事前連絡が必要で先着順。
  • 押し売りするようなことはダメだけど、投げ銭を受けることはできる。

同様の制度は大阪、名古屋、横浜、福岡、仙台といった主要都市に存在している。

一方で札幌ではチカチカ☆パフォーマンスという同様の制度があったが、2011年から始まり、2015年度に募集停止となり、2021年に事業を終了した。活動できる場所が札幌駅前だけに留まって発展しなかったからかな?まちづくり会社が母体として弱かったのかな?と感じるが、何がネックだったんだろうか。

またパフォーマー側の視点として、そもそも路上パフォーマンスは認定とか許可を受けてやるべきものじゃない、といった考え方がある。こんな論文も見つけて、パフォーマンスしていいと許された場所が、必ずしもパフォーマンスしやすい場所とは限らないというのもなるほどなと思った。

いま広島にはちょっとした広場がたくさんできている

それでも、広島はぜひパフォーマーライセンス制度を導入したらいいと思う。そもそも商業施設以外でほとんど路上パフォーマンスが行われていないので、既存パフォーマーの権利を害することもそんなに無いだろう。いま広島には公共空間にも民有地にもちょっとした広場がたくさん増えているので、官民連携してパフォーマンスできる場所が増えれば昼夜問わず広島のあちこちを賑やかにすることができるだろう。

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